【シンガポール時事】 ４日に開かれる東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）地域フォーラム（ＡＲＦ）閣僚会議に出席するため、 北朝鮮の 李容浩外相とポンペオ米国務長官が３日、 相次いでシンガポール入りした。 非核化に向けた米朝の 立場の 違いが鮮明となる中、 朝鮮戦争（１９５０～５３年）の 終戦宣言を通じた平和体制構築や対北朝鮮の 制裁解除を優先する北朝鮮は「後ろ盾」 の 中国やロシアと連携し、 米国をけん制する構えだ。 戦争終結か、 非核化か＝米朝の 溝「最初から」 ６月の 米朝首脳会談以降、 「完全な非核化」 の 具体化を迫るトランプ米
【シンガポール時事】４日に開かれる東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）地域フォーラム（ＡＲＦ）閣僚会議に出席するため、北朝鮮の李容浩外相とポンペオ米国務長官が３日、相次いでシンガポール入りした。非核化に向けた米朝の立場の違いが鮮明となる中、朝鮮戦争（１９５０～５３年）の終戦宣言を通じた平和体制構築や対北朝鮮の制裁解除を優先する北朝鮮は「後ろ盾」の中国やロシアと連携し、米国をけん制する構えだ。
戦争終結か、非核化か＝米朝の溝「最初から」
６月の米朝首脳会談以降、「完全な非核化」の具体化を迫るトランプ米政権に対し、北朝鮮は終戦宣言を持ち出し、交渉は停滞。北朝鮮は終戦宣言を「緊張緩和と平和体制構築に向けた最初の工程」と位置付けるが、米国は「非核化に向けた実証可能な動き」（ハリス駐韓米大使）が必要との認識で、双方が歩み寄る気配は見えていない。 中国の王毅外相は２日、シンガポールで記者会見し、北朝鮮の非核化とともに、朝鮮半島の平和体制構築を進めるよう訴え、北朝鮮に歩調を合わせた。米朝や韓国に加え、朝鮮戦争の当事者である中国を加えて終戦宣言を行う必要性を強調し、終戦宣言に消極的な米国に圧力をかけた形だ。（2018/08/03-20:38）
