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金正男氏殺害事件、来年2月まで公判続行=政治的暗殺排除せず-マレーシア高裁

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【シャーアラム(マレーシア)時事】 北朝鮮の 金正恩朝鮮労働党委員長の 異母兄、 金正男氏が2017年2月にマレーシアで殺害された事件で、 実行犯として殺人罪で起訴された女2人の 公判が16日、 クアラルンプール近郊シャーアラムの 高等裁判所で開かれた。 裁判官は事件が、 北朝鮮による「政治的な暗殺である可能性を排除できない」 と指摘した一方、 明確な証拠はないとも述べた。 公判は来年2月まで続行することが決まった。 〔写真特集〕金正男氏殺害事件~実行犯は女2人~ 女2人はベトナム人の ドアン・ ティ・ フオン(30)、 インド
【シャーアラム(マレーシア)時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2017年2月にマレーシアで殺害された事件で、実行犯として殺人罪で起訴された女2人の公判が16日、クアラルンプール近郊シャーアラムの高等裁判所で開かれた。裁判官は事件が、北朝鮮による「政治的な暗殺である可能性を排除できない」と指摘した一方、明確な証拠はないとも述べた。公判は来年2月まで続行することが決まった。
〔写真特集〕金正男氏殺害事件~実行犯は女2人~
女2人はベトナム人のドアン・ティ・フオン(30)、インドネシア人のシティ・アイシャ(26)の両被告。2人とも「いたずら動画に出演すると思っていた」と、無罪を主張している。16日の公判で裁判官は、17年10月から検察側が進めてきた立証結果に妥当性があると判断し、公判の継続を決定した。11月から来年2月にかけて両被告の弁護側の反証作業に入る。 起訴状などによると、両被告は17年2月13日、北朝鮮国籍の男4人と共謀し、クアラルンプール国際空港で正男氏の顔に液体を塗り付けて殺害したとされる。遺体からは猛毒の神経剤VXが検出された。殺人罪で有罪が確定すれば、死刑が適用される。 裁判官は、フオン被告が正男氏の顔に何かを塗り付けたり、両被告が犯行後にトイレに慌てて向かったりした様子が映った防犯カメラの映像に着目。その上で「両被告は、毒物を扱っていたという認識があるとみられる」と指摘した。また両被告の行為を誰も笑っておらず「いたずらではないようだ」とも述べ、現時点で検察の主張を基本的に支持した。 さらに裁判官は、北朝鮮国籍の男4人が犯行当日にクアラルンプール国際空港にいたことが防犯カメラで確認できたとし、北朝鮮暗殺説に一定の合理性を認めた。ただ、北朝鮮国籍の容疑者4人は既に帰国したとみられ真相解明は困難な状況にある。(2018/08/16-19:19)

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