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終始無言の稀勢の里、歴史的な3連敗で大きな窮地

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大相撲九州場所3日目(13日) まげを結い直し帰り支度が整っても、 稀勢の 里は腰を下ろし、 肩を落としてうなだれたまま。 問いかけには終始無言も、 ショックの 大きさがにじみ出ていた。 歴史的な3連敗で大きな窮地に立たされた。
まげを結い直し帰り支度が整っても、稀勢の里は腰を下ろし、肩を落としてうなだれたまま。問いかけには終始無言も、ショックの大きさがにじみ出ていた。歴史的な3連敗で大きな窮地に立たされた。
立ち合いはしっかり当たった。差せない左で押っつけて前に出続けたが、俵の外まで運ぶ力はない。逆に北勝富士にのど輪で起こされ、棒立ちになったところで突き落とされ、土俵に崩れた。昨年九州場所での初対戦で金星を献上した北勝富士に、またも金星を与えるぶざまな相撲。土俵下の藤島審判長(元大関・武双山)は「左一辺倒で右を全く使っていない」と、自分の型にこだわり過ぎたことが敗因と見た。
横綱の初日から3連敗は過去8度あり、1992年初場所の旭富士(現伊勢ケ浜親方)以来。4日目以降も出場を続けたのは88年秋場所の大乃国(現芝田山親方)だけで、それも8勝7敗と勝ち越すのがやっとだった。
八角理事長(元横綱・北勝海)も「精神的には苦しい。ただ、横綱は苦しいもの。乗り越えてほしい」と思いやるしかない。一人横綱にとって、進むも止まるも苦難の道が待っている。【吉見裕都】

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