Home Japan Japan — in Japanese 【東日本大震災10年】午後2時46分の祈り “毎日が命日”

【東日本大震災10年】午後2時46分の祈り “毎日が命日”

255
0
SHARE

東日本大震災から10年。 被災した各地では、地震の発生時刻に合わせて黙とうが行われました。
岩手 宮古 防潮堤の上で手を合わせ
岩手県宮古市の田老地区では、防潮堤の上に地元の人たちが集 …

東日本大震災から10年。 被災した各地では、地震の発生時刻に合わせて黙とうが行われました。 岩手 宮古 防潮堤の上で手を合わせ 岩手県宮古市の田老地区では、防潮堤の上に地元の人たちが集まり、震災が発生した午後2時46分に手を合わせ、亡くなった人たちに祈りをささげました。 宮古市田老地区では震災前、「万里の長城」とも呼ばれる高さ10メートル、全長2.4キロにわたる国内最大級の防潮堤が整備されていました。 しかし、震災では津波が防潮堤を乗り越えて押し寄せ、田老地区では死者と行方不明者が181人に上りました。 地区では毎年3月11日に防潮堤の上に地元の人たちが集まり、亡くなった人たちを追悼していて、ことしは300人余りが集まりました。 そして、地震が発生した午後2時46分に黙とうし、手を合わせていました。 例年は全員で手をつないで黙とうを行っていましたが、ことしは新型コロナウイルスの対策のため、去年に続いて手をつなぐことを取りやめました。 黙とうの後、地元の田老第一小学校の児童およそ100人が、「命」や「復興」をテーマに書いた短冊をくくりつけた風船を空に飛ばし、犠牲者に祈りをささげていました。 田老地区にある自宅が流され、高台に自宅を再建した荒谷栄子さんは「近所の人も亡くなって、10年が区切りではなく毎日が命日だと思って過ごしています」と話していました。 小学3年生の飯塚岳海さんは「震災が再び起きませんようにと短冊に願いを書きました。災害が起きたら避難場所か高台に逃げるようにしたいです」と話していました。 防潮堤の一部は、岩手県と宮古市が津波の記憶や教訓を伝える震災遺構として残していくほか、この防潮堤の海側には高さ14.

Continue reading...