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「米国第一主義」強調 トランプ氏演説

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NewsHub【ワシントン西田進一郎】米共和党のドナルド・トランプ新大統領(70)は20日正午(日本時間21日午前2時)ごろ、連邦議会議事堂前で就任宣誓し、第45代大統領に就任した。実業家出身のトランプ氏は、政治や行政経験、軍歴のない米国史上初の大統領で、1期目としては最高齢だ。共和党は8年ぶりの政権奪還で、任期は2021年までの4年間。2期8年続いたオバマ路線からの転換を掲げ「反既成政治」のうねりを起こして大統領の座を手にしたトランプ氏が、超大国・米国のかじとりを担う。全米で抗議デモが行われ、首都ワシントンで一部が暴徒化し、ショーウインドーを割るなどした。
トランプ氏は就任演説で、「国を再建する。ワシントンから皆さんに権力を移す」と発言。選挙戦で訴えた「米国第一主義」を進めて、国内雇用の維持・創出や移民問題、社会基盤の修復することなどに言及した。また、イスラム過激派の排除を明言。さらに、選挙戦で浮き彫りとなった社会の分断を乗り越えて結束するよう国民に呼びかけた。トランプ氏は、就任初日に複数の大統領令で重要政策を打ち出す予定だ。
トランプ氏は19日夜、歴代大統領と同様にホワイトハウス前の迎賓館「ブレアハウス」に宿泊。20日は就任に先立ち、オバマ大統領とホワイトハウスで会談した後、就任式会場の議事堂前まで一緒に移動した。
就任式では、マイク・ペンス新副大統領(57)が就任宣誓した後、トランプ氏がロバーツ連邦最高裁長官の立ち会いの下で宣誓。正午ごろ、子どもの頃に母親から贈られた聖書と、リンカーン元大統領が1861年の最初の就任式で使った聖書に手をかけて、「大統領の職務を誠実に執行する」などと誓った。
一方、移民やイスラム教徒、女性などへの侮辱発言や排他的な主張を繰り返し、批判を受けると何倍にも批判し返すトランプ氏のスタイルには、賛否が明確に分かれている。就任直前の支持率は歴代大統領就任時より大幅に低い40%台にとどまる。
就任式への欠席を表明した民主党の下院議員は約60人に上り、就任日前後にはトランプ氏に反発する団体、支持する団体の計約100団体がデモを予定するなど、就任式は異例の雰囲気の中で行われた。英国やフィリピン、日本でも抗議活動が起きた。

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