【ワシントン=川合智之】トランプ米大統領は28日、ロシアのプーチン大統領と電話で約1時間協議した。両氏の電話協議はトランプ氏の就任後初めて。ホワイトハウスの声明によると、両氏はシリアを含めた世界の平和の達成に向け、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で協力することなどを協議。声明は「修復が必要な米ロ関係の改善に向けた重要な出発点となった」とした。
米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領(写真)との初の電話協議は約1時間にわたった=AP
ロシア大統領府の声明では、シリアでのISなどテロ組織掃討に向けた「真の協力」に両首脳が賛同したという。
焦点となっていた対ロ制裁の緩和について、両政府の声明は触れていない。ロシア大統領府によると、両国の経済関係を修復することは重要であり、2国間関係のさらなる強化につながるとの認識で一致した。中東情勢やイラン核合意、朝鮮半島情勢についても協議した。
ロシア大統領府によると、プーチン氏はロシアが2世紀にわたり米国を支援し、米ロが2回の世界大戦で同盟国だったことを指摘。米国をテロとの戦いで最も重要なパートナーだとみていると述べた。今後も定期的に連絡を取り合うことで合意したという。
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