[東京 27日 ロイター] – 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル高/円安の115円付近だった。リスク選好ムードの回復を後追いする形で上昇したが、上値ではオプション絡みの防戦売りや戻り待ちの売りなどが出て頭を抑えた。 ドルは午後2時過ぎに115.06円まで上昇したが、その後はオプション絡みの防戦売りなどが観測され、高値圏でもみ合いとなった。市場では「米国の保護主義政策への警戒感から、ドル高に対して強気になりきれない」(国内金融機関)との声が出ていた。 きょうは米国で10─12月期国内総生産(GDP)、12月耐久財受注などが発表される。このところ米連邦準備理事会(FRB)高官などからタカ派的な発言が目立っており、指標が良好な内容となればドルの支援材料になるとみられている。 <午前のドルは日米金利差に思惑> ドルは朝方から114円半ばを中心に底堅く推移していたが、仲値公示にかけて国内輸入企業のドル買いが流入。短期筋の買い戻しも加わり、一時115.03円まで上昇した。 日銀が国債買い入れを通告し、長期ゾーンを増額したことも影響したという指摘もある。「(同ゾーンの金利が低下し日米金利差が広がるという)安心感が出て為替もやや上方向に修正した」(国内金融機関)との声が出ていた。 先日の中期ゾーン買い入れ見送りを受けて、市場ではテーパリングへの思惑がくすぶり、上値を押さえる方向に作用していたが、こうした見方の緩和につながったようだ。 市場では「(米国の)ドル高けん制に惑わされて、ドル/円は株価や金利に出遅れていた面があり、それを取り戻す動きが出た」(国内金融機関)との声が聞かれた。 ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 115.03/05 1.0670/74 122.75/79 午前9時現在 114.42/44 1.0682/86 122.23/27 NY午後5時 114.52/55 1.0680/84 122.31/35 (為替マーケットアイ)