【パリ時事】イタリアからの報道によると、伊中部ファリンドラ町のスキー場で18日夜(日本時間19日午前)、ホテルが雪崩に襲われ倒壊した。ホテルには約30人が滞在しており、大半が生き埋めとなり死亡した可能性がある。 19日朝(同日午後)までに、屋外の車内にいた2人が救助され、ホテルの内部から1人の遺体が収容された。地元当局者は「多数の死者が出ている」と話した。ホテルには子ども2人を含むスキー客22人と、従業員7人が宿泊していたもようだ。在イタリア日本大使館によると、邦人の被害は確認されていない。 ホテルはグランサッソ山のスキー場にあり、雪崩にのみ込まれ、10メートルにわたって流されたという情報がある。約2メートルの積雪に阻まれ、救出作業は難航。車両での移動が困難なため、救助隊はスキーで駆け付け、ヘリコプターも動員して被害者の搬送などに当たった。
ファリンドラは、昨年以降大規模な地震が続く中部の町アマトリーチェから南東に約100キロ。アマトリーチェでは18日にもマグニチュード(M)5.7の強い地震があり、当局は近隣地域で雪崩への警戒を呼び掛けていた。 グランサッソ山は、首都ローマから日帰りでスキーを楽しめるスポットとして人気がある。(2017/01/19-20:03)
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