【ワシントン=共同】台湾の蔡英文総統は8日、米南部テキサス州ヒューストンで同州選出のクルーズ上院議員(共和党)やアボット同州知事(同)と会談し、経済協力や軍事関係を協議した。クルーズ氏は会談後、中国がテキサス州の議員らに蔡氏と面会しないよう求める書簡を事前に送ってきたと明らかにし、中国の妨害工作を批判した。
蔡氏は7日、外交関係のある中米4カ国を訪問するため、経由地のヒューストンに立ち寄った。台湾メディアによると、テキサス州選出のほかの連邦議員と7日に面会し、共和党重鎮のマケイン上院軍事委員長とも8日に電話会談した。
トランプ次期大統領や次期政権幹部らと蔡氏が接触したとの情報は伝えられていないが、トランプ氏と同じ共和党の有力者との相次ぐ接触は中国を刺激しそうだ。
中国は書簡で、中国と台湾は不可分の領土とする「一つの中国」原則を支持するよう訴えたという。クルーズ氏は声明で「誰と会うかは私たち自身が決めるということを中国は知るべきだ」と不快感を示し「蔡氏と共にパートナーシップの強化に取り組みたい」と訴えた。
蔡氏は8日、ヒューストンからホンジュラスに到着。ニカラグアやグアテマラ、エルサルバドルを歴訪し、13日に米サンフランシスコに移動、14日に帰途に就く。
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