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米入国禁止、数十人を拘束=各地の空港で混乱-永住権者も対象・トランプ大統領令

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NewsHub28日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港で、トランプ氏の大統領令に抗議する人々(AFP=時事)
【ニューヨーク時事】難民や移民の入国を停止・制限したトランプ米大統領による大統領令から一夜明けた28日、米国では混乱と不安が拡大している。ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港をはじめ、各地の空港で当局がイラク人らを多数拘束、その数は少なくとも数十人に達した。入国制限対象の中東・北アフリカの7カ国出身者なら永住権カード(グリーンカード)を保有していても再入国が制限されることも判明している。 大統領令はシリア難民の無期限での受け入れ停止や、7カ国出身者の米国入国を90日間停止することなどが柱。米メディアによると、7カ国はシリア、イラク、イラン、イエメン、リビア、ソマリア、スーダン。 米メディアによれば、ケネディ空港では大統領令署名後、少なくとも12人が拘束された。うち米軍の通訳などとして勤務したイラク人男性は28日に解放され、米国に入国。空港で報道陣に「まるで自分が何か悪いことをしたかのようだった。驚いた」と振り返った。その後、拘束を不服として申し立てた別のイラク人男性1人についてニューヨーク連邦裁判所は「入国ビザを持っている」との理由で一時入国を認める判断を下した。 空港には地元選出の下院議員や数百人のデモ隊が詰め掛け、残る拘束者の解放を要求した。デモ隊は国内の他空港にも集結し、抗議は一段と強まっている。 ABCテレビは、国内の4空港で少なくとも27人が拘束されるなどしたと報道。また米国の大学で学ぶ多数の留学生が国外に足止めされているとも報じられている。こうした中、トランプ大統領は28日、「(入国制限は)非常に順調だ。空港やそこら中を見て分かる通りだ」と語った。 一方、米政府高官は大統領令がグリーンカード保有者も対象にしていると明らかにした。7カ国の出身者は、米国に再入国可能か領事館などに個別に確認する必要があるとしている。 永住権者には衝撃が走り、政治活動のためイランから米国へ逃れたモハマド・ホセイン・ザイヤさん(33)はロイターに「米国でこんなことが起きるとは思わなかった」と話した。当局者はCNNテレビに、制限対象になる恐れがある人は米国外に出ない方がいいと話している。 ロイターなどによれば、IT大手のグーグルは、制限対象となる可能性のある社員の米国帰国を指示。米国での滞在許可を持つイラン人社員は、大統領の署名の数時間前に米国に戻ったという。制限対象国出身者の海外出張などを見合わせる企業が増えることも確実だ。 (2017/01/29-12:35)

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