[ベルリン 10日 ロイター] – 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW) は10日、2016年のグループ全体の販売台数が過去最高の1030万台になったと発表した。トヨタ自動車を上回り、販売台数で業界トップに躍り出る見通しだ。 同年は排ガス不正問題への対処を迫られる年となったものの、販売台数は12月に12%急増し、通年の数字を押し上げた。 高級車ブランドのアウディとポルシェの12月の納入台数は93万3300台で、前年同月の83万4700台から増加。中国と米国で2桁台の伸び率となったことが寄与した。16年通年では3.8%増加した。 競合トヨタは前月、16年の販売台数が従来予想(1011万台)を若干下回る1009万台になるとの見通しを示している。トヨタは2月初旬に通年の販売台数を発表する。 北ドイツ州立銀行のアナリスト、フランク・シュウォプ氏は、VWは今年も業界首位を維持できる見通しだが、ライバル勢との差は縮小すると予想している。VWグループ全体の売上高の40%近くを占める中国は、小型車の減税措置を縮小、または段階的に終了する見通しで、「VWは中国でその影響を最も受けやすい」という。同氏はVW株の投資判断を「ホールド」としている。
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