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不法移民対策への不満表明=メキシコ外相、米長官と会談

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【サンパウロ時事】 ティラーソン米国務長官とケリー国土安全保障長官は23日、 メキシコの ビデガライ外相とメキシコ市で会談し、 米国の 不法移民対策などについて協議した。 ビデガライ外相は会談後の 共同記者会見で、 「両国には明白な意見の 違いがある。 われわれは懸念といら立ち
23日、メキシコ市で共同記者会見に臨むティラーソン米国務長官(左から2人目)とメキシコのビデガライ外相(右から2人目)ら(AFP=時事)
【サンパウロ時事】ティラーソン米国務長官とケリー国土安全保障長官は23日、メキシコのビデガライ外相とメキシコ市で会談し、米国の不法移民対策などについて協議した。ビデガライ外相は会談後の共同記者会見で、「両国には明白な意見の違いがある。われわれは懸念といら立ちを抱えている」と不満を表明。問題解決に向けた率直な対話の重要性を強調した。 米国は21日、不法移民取り締まり強化のため、強制送還の対象を拡大すると発表。メキシコ経由で入国した不法移民は、国籍にかかわらず同国に送還する考えを示した。 メキシコは外国人不法移民の受け入れまで強いられる可能性があり、ビデガライ外相は「他国に影響する政策を一方的に決めることは認められない」と批判。ティラーソン長官に対し、中南米に広がる不法移民問題は地域全体で解決に取り組む必要があると訴えた。ティラーソン長官はメキシコ側に理解を示すとともに、両国の緊張緩和には「互いに敬意と忍耐を持って耳を傾ける必要がある」と語った。 ビデガライ外相は「複雑な時期にわれわれは大切な一歩を踏み出した」と述べ、今後も両国の議論を深めていくことに意欲を示した。米国が見直しを求める北米自由貿易協定(NAFTA)は今回の会談では取り上げず、「数カ月以内に議論が始まる」と説明した。(2017/02/24-08:00)

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