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大統領令の即時停止 米移住予定のシリア難民が喜び

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NewsHub中東など7か国の人の入国を一時的に禁止することなどを命じた、アメリカのトランプ大統領の大統領令に対して、連邦地方裁判所が即時停止を命じる仮処分の決定を出したことを受けて、内戦が続くシリアからの難民の間では喜びの声が上がっています。 このうち、3年前、激しい戦闘が続く首都ダマスカスから、エジプトのカイロに家族5人で避難した、ムハンマド・カリムさん(54)は「本当に幸せです。移住が実現することを願っています」と喜びを語りました。 カリムさん一家は、2年にわたる手続きをへて、国連による第三国定住の枠組みで、先月19日、アメリカ・イリノイ州のシカゴへ移住することが決まりました。このため、カリムさんは家財を売り払うなど出国の準備を進めてきましたが、トランプ大統領の大統領令によって、一家は留め置かれることになりました。 がらんとした部屋には荷物を詰めたままのスーツケースが並び、カリムさんは「手続きがいつ再開してもいいように、荷物は開けずにいた」と話していました。ただ、移住を支援する国連などからは連絡がないということで、カリムさんは「このあとどうしたらよいか問い合わせたい」と話していました。また、シリア人が集まるカイロ郊外の市場では、仮処分について、「イスラム教徒にとっても、アメリカ人にとっても、よい決定だ」などと歓迎する声が聞かれました。 一方、トランプ大統領側が仮処分の決定の効力を停止するよう申し立てる考えを示していることについては、「よその国の大統領の決定なので、どうしようもない」と話す人もいて、シリア難民への対応が二転三転する状況に対して、諦めの声も聞かれました。

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