政府は12日、 北朝鮮の 弾道ミサイル発射を受け、 北京の 大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議した。 訪米中の 安倍晋三首相はトランプ大統領との 間で、 緊密な同盟関係に基づく共同歩調を確認。 外務省の 金杉憲治アジア大洋州局長は韓国の 金※(※火ヘンに共)均平和交渉本部長と
北朝鮮のミサイル発射を受け、記者会見する菅義偉官房長官=12日午前、首相官邸
政府は12日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議した。訪米中の安倍晋三首相はトランプ大統領との間で、緊密な同盟関係に基づく共同歩調を確認。外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は韓国の金※(※火ヘンに共)均平和交渉本部長と電話で会談し、日韓や日米韓で連携していくことで一致した。 北朝鮮がミサイル発射=日本海に落下、ノドンか-トランプ政権発足後初 ミサイル発射を受け、首相は関係省庁に対し、(1)情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速・的確な情報提供を行う(2)航空機・船舶等の安全確認を徹底する(3)不測の事態に備え、万全の態勢を取る-の3点を指示した。 菅義偉官房長官は臨時に記者会見を行い、「国連安全保障理事会決議に明らかに違反するものであり、断じて容認できない」と北朝鮮を非難。「さらなる挑発行動を行わないよう強く求める」として、米韓などと緊密に連携する方針を示した。 首相官邸には岸田文雄外相、稲田朋美防衛相が集まり、菅長官と対応を協議。この後、外相は外務省で記者団に、日米、日米韓の情報共有や安保協力を進めるとともに、北朝鮮に強いメッセージを発するよう国連安保理メンバーに働き掛ける考えを明らかにした。 日韓高官の電話会談では、ミサイル発射について「断じて容認できず、自制と安保理決議の順守を強く求める」ことで一致した。日韓関係は、慰安婦を象徴する少女像設置に端を発した長嶺安政駐韓大使の一時帰国が1カ月以上に及ぶなどぎくしゃくしているが、菅長官は12日の記者会見で、大使不在は日韓連携に影響しないと強調した。(2017/02/12-17:17)