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環境保護局長官にプルイット氏就任 気候変動「懐疑派」、政策転換が確実

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【ワシントン=小雲規生】 米上院は17日、 トランプ大統領が環境保護局(EPA)長官に指名したスコット・ プルイット氏(48)を賛成52、 反対46の 賛成多数で承認した…
【ワシントン=小雲規生】米上院は17日、トランプ大統領が環境保護局(EPA)長官に指名したスコット・プルイット氏(48)を賛成52、反対46の賛成多数で承認した。プルイット氏は同日、ホワイトハウスで連邦最高裁判所の判事の立ち会いで宣誓し、就任した。EPAの政策が、新たな温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の実現に貢献したオバマ前政権時代から一変することは確実で、環境保護を重視する層の不満が強まりそうだ。 プルイット氏はエネルギー開発が盛んなオクラホマ州の司法長官として、気候変動問題に人間がもたらした影響の大きさについて懐疑的な立場を公言。環境規制強化を進めるEPAを10度以上も訴えるなどしてきた。民主党は承認に強く反対したが、52人の共和党議員のうち50人が賛成。民主党からもウェストバージニア州とノースダコタ州選出の議員が賛成に回った。 ロイター通信によると、EPAの元職員約800人は今週、プルイット氏を「環境保護に関する法律を守ることに関心を示していない」と批判する書簡を上院に提出し、承認しないよう求めていた。また環境保護団体がシカゴで行った抗議活動には、約30人の現役のEPA職員が加わっていたという。 トランプ氏は雇用創出を最優先させる立場から、米国内のエネルギー開発に関わる規制を緩和する方針。大統領就任後、オバマ前大統領が打ち出した気候変動問題に関する行動計画を廃止すると宣言している。

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