中東の 民主化運動、 いわゆる「アラブの 春」 で６年前辞任に追い込まれた、 エジプトの ムバラク元大統領が、 当時、 デモの 参加者を殺害するよう指示した罪…
中東の民主化運動、いわゆる「アラブの春」で６年前辞任に追い込まれた、エジプトのムバラク元大統領が、当時、デモの参加者を殺害するよう指示した罪に問われた裁判で、エジプトの最高裁判所に当たる破棄院は無罪を言い渡しました。 この裁判は、ムバラク元大統領が、２０１１年の「アラブの春」と呼ばれた民主化運動の際、デモ隊の殺害を指示した罪に問われたもので、いったんは終身刑の判決を受けましたが、２０１４年、やり直された審理で事実上の無罪判決が出され、検察側が上訴していました。 これについて、エジプトの最高裁判所に当たる破棄院は２日、ムバラク元大統領に対し無罪を言い渡しました。 ８８歳のムバラク氏を被告とする一連の裁判はこれで終わることになります。 ムバラク元大統領をめぐっては、去年、別の裁判で、在任中に公金を横領した罪で、禁錮３年の実刑判決が確定しています。 今回の無罪判決について、民主化運動に参加した人たちなどからはインターネット上で批判や失望の声が上がっていますが、ムバラク氏と同じ軍出身のシシ政権は街頭でのデモを厳しく規制しており、抗議運動が広がる可能性は低いとの見方が出ています。
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