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両陛下:タイ前国王に供花 王宮訪問

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【バンコク山田奈緒】 天皇、 皇后両陛下は5日、 ベトナム中部の 都市フエを離れ、 タイを訪問された。 昨年10月に亡くなったプミポン前国王の 弔問の ため首都バンコクの 王宮を訪れ、 祭壇に供花した。 ワチラロンコン新国王とも会見し、 弔意を伝えた。
【バンコク山田奈緒】天皇、皇后両陛下は5日、ベトナム中部の都市フエを離れ、タイを訪問された。昨年10月に亡くなったプミポン前国王の弔問のため首都バンコクの王宮を訪れ、祭壇に供花した。ワチラロンコン新国王とも会見し、弔意を伝えた。
両陛下は祭壇の前で深く一礼。供えた花輪を慈しむように触れると再び一礼した。祭壇を見つめながら僧侶の読経を聞いた。新国王との会見は宮殿で行われた。通訳を交えず、両陛下と新国王の3人で35分間、会談した。
プミポン前国王は昨年10月13日に88歳で亡くなった。皇太子ご夫妻時代から交際を重ねてきた両陛下は弔問を希望され、ベトナム訪問の帰途に実現した。
両陛下は6日にタイから羽田空港着の政府専用機で帰国する。
天皇、皇后両陛下は、亡くなったタイのプミポン前国王と半世紀を超えて親交を結んでこられた。タイ王室との交流は、ワチラロンコン新国王ら他の王族とも盛んに行われており、両国の友好関係の象徴となっている。
前国王夫妻は1963年に国賓として来日した。その答礼として、64年に皇太子ご夫妻時代の両陛下がタイを訪れた。陛下は帰国後、自ら飼育していた食用となる淡水魚「ティラピアニロティカ」50匹を前国王に贈った。この魚はタイで広く養殖され、大衆魚として普及しているという。
2006年、両陛下は前国王の即位60年記念式典に出席。前国王は各国の国王らを招いて晩さん会を開いたが、両陛下のためには別の夕食会も設けた。
ワチラロンコン新国王は、皇太子時代に昭和天皇の大喪の礼(89年2月)と、天皇陛下の即位の礼(90年11月)に出席した。
駐タイ大使や皇太子ご一家のお世話をする東宮侍従長を務めた小林秀明さん(71)は「日本人がタイで活動しやすい理由の一つは、前国王が天皇陛下や日本を大切にしてきたことを、タイ国民が理解しているからだ。皇室と王室の交流が今後も良好に続くことを期待したい」と話している。【高島博之】

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