会計検査院の 河戸院長は参議院予算委員会で、 大阪・ 豊中市の 国有地が学校法人に鑑定価格より低く売却されたことについて、 検査に着手したことを明らか…
会計検査院の河戸院長は参議院予算委員会で、大阪・豊中市の国有地が学校法人に鑑定価格より低く売却されたことについて、検査に着手したことを明らかにしたうえで、関係する文書が適切に保管されているかなども含めて、検査を進める考えを示しました。 この中で会計検査院の河戸院長は、大阪・豊中市の国有地が、学校法人「森友学園」に鑑定価格より低く売却されたことについて、「まずは、一連の事実関係の確認をしっかり行うことが重要であり、関連する情報の収集には、すでに一部着手している」と述べ、検査に着手したことを明らかにしました。 そのうえで、法律などに基づき適正に処理されていたのかなど、多角的な観点から検査を進める考えを示しました。そして河戸院長は、財務省が学校法人の籠池理事長と、近畿財務局との面会記録を廃棄したと説明していることに関連して、「関係する文書が適切に保管されているかという点も踏まえて検査したい」と述べました。 一方、財務省の佐川理財局長は今回の売却をめぐり、政治家からの働きかけがあったのか問われたのに対し、一般論として、国有財産の処分には政治家を含め、さまざまな問い合わせがあるとしたうえで、「本件の記録は残っていないが、政治家からの問い合わせがあったのかと言われれば、そういう可能性もあろうかと思う」と述べました。 また、麻生副総理兼財務大臣は、みずからの派閥に所属する鴻池元防災担当大臣が、3年前に国会のみずからの事務所で籠池氏と面会し、封筒のようなものを渡されそうになったことを明らかにしたことについて、「鴻池氏から直接聞いた話を信用している。籠池氏が『なんとかしてくれ』と言ってきたのに対し、『ダメだ』と言って突き返したという話であり、『鴻池らしいな』と思って話を聞いていた」と述べました。
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