英ロンドン中心部の 国会議事堂近くで22日起きたテロ事件に関し、 過激派組織「イスラム国」 （ＩＳ）の 系列通信社は23日、 射殺された犯人が「ＩＳの 戦士」 だと伝えた。 事実上の 犯行声明だ
犯行直後の英国会議事堂一帯は閉鎖され、厳戒態勢が敷かれた（22日、ロンドン） 【ロンドン＝黄田和宏】英ロンドン中心部の国会議事堂近くで22日起きたテロ事件に関し、過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）の系列通信社は23日、射殺された犯人が「ＩＳの戦士」だと伝えた。事実上の犯行声明だが、具体的なつながりは不明。メイ首相は23日、下院で演説し、実行犯は英国生まれで、過激な思想に関係しているとして数年前に当局が調査していたと明らかにした。 英警察当局は23日までに中部バーミンガムなど国内各地の関係先を捜索し、計８人を拘束した。事件現場で射殺された犯人の詳しい身元などは現時点で公表していない。 メイ首相によると、犯人は過去に当局の調査を受けたが、最近は当局の監視対象から外れていたという。メイ氏は「単独犯」との見方を示した。 犯人は車で通行人をはね飛ばした後、警官を刃物で刺した。犠牲者は刺殺された警官１人と、通行人２人の計３人。英警察当局は当初、４人としていた死者数を３人に訂正した。犯人は議事堂近くで警官に射殺された。 ロンドン警察は23日、通常よりも多くの警察官を配置して警備を強化。ロンドンの空の玄関口であるヒースロー空港でも厳戒態勢を敷いた。
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