Home Japan Japan — in Japanese 過去と異なる手順で採水=基準超の9回目調査-日程優先で都が指示・豊洲問題:時事ドットコム

過去と異なる手順で採水=基準超の9回目調査-日程優先で都が指示・豊洲問題:時事ドットコム

1039
0
SHARE

東京都の 豊洲市場(江東区)をめぐる問題を審議する都議会の 特別委員会は4日、 地下水調査を担当した企業を参考人招致し、 質疑を行った。 環境基準の 最大79倍の ベンゼンが検出された9回目の 採水と分析を請け負った業者が、 都の 指示で8回目までとは異なる手順で採水を行ってい
東京都の豊洲市場(江東区)をめぐる問題を審議する都議会の特別委員会は4日、地下水調査を担当した企業を参考人招致し、質疑を行った。環境基準の最大79倍のベンゼンが検出された9回目の採水と分析を請け負った業者が、都の指示で8回目までとは異なる手順で採水を行っていたことを明らかにした。 違う条件での実施により、調査の信頼性が失われる可能性がある。都のずさんな対応が浮き彫りになった形で、土壌汚染対策の専門家会議はこれまでの調査結果が妥当か検証する。 環境省のガイドラインなどでは、正確な調査を行うため、観測井戸にたまっている水をいったん取り除いた上で採水するよう求めている。8回目までは水を抜いた翌日に採水するケースが多かったが、都は9回目では水を抜いた当日中の実施を指示していた。都は会見で、調査の日程を優先するためだったと釈明した。 また、9回目の業者は、都の指示で調査地点のうち1カ所で井戸から取り除いた水を分析に回したことを明らかにした。この地点から有害物質は検出されなかったが、都は「当日中に井戸に再び水がたまらなかったため」と説明した。 都は複数の機関による再調査を実施しており、結果を3月中旬に公表する。 小池百合子知事は9回目の調査が異なる手順で行われていたことについて、「まだ何も聞いてないので確認したい。(再調査で)どういう数字が出るのか確認する必要がある」と述べた。(2017/03/04-22:10)

Similarity rank: 2.1
Sentiment rank: -0.4