ロシア北西部サンクトペテルブルクの 地下鉄車内で3日午後2時40分(日本時間午後8時40分)ごろ、 爆発が起きた。 スクボルツォワ保健相によると10人が死亡。 50人近くが負傷した。 プーチン大統領はテロの 可…
ロシア北西部サンクトペテルブルクの地下鉄車内で3日午後2時40分(日本時間午後8時40分)ごろ、爆発が起きた。スクボルツォワ保健相によると10人が死亡。50人近くが負傷した。プーチン大統領はテロの可能性を視野に捜査を進める考えを表明した。
国家反テロ委員会によると、爆発後、現場とは別の地下鉄駅で爆発物が発見された。同時多発テロを狙っていた可能性もある。
プーチン大統領は爆発が起きた時、ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談するため、サンクトペテルブルクに滞在していた。自身の出身地でもあるロシア第2の大都市で多くの一般市民が犠牲となる事件を許したことは、政権にとって大きな痛手だ。
反テロ委員会によると、地下鉄2号線のサンクトペテルブルク中心部のセンナヤ広場駅から技術大学駅に向かう途中で爆発が起きた。ネット上には、爆発で扉が破壊された車両が技術大学駅に停車している様子が投稿された。インタファクス通信は、手製の爆弾が爆発したという関係者の見方を報じた。爆発を受けて、サンクトペテルブルクの地下鉄5路線のすべての駅が閉鎖された。一時「爆発が2カ所で起きた」との報道があったが、国家反テロ委員会は「爆発は1回だった」と確認した。
ネット上には、駅のホームに複数の乗客が血を流して倒れている様子も投稿された。駅構内は黒煙が立ちこめた。煙は一時、地上のセンナヤ広場にも広がった。地下鉄の乗客は互いに助け合い、地上に避難。大きな混乱はなかったという。
在ロシア日本大使館によると、事件に巻き込まれた日本人がいないかどうか、サンクトペテルブルク総領事館が調査を進めている。
モスクワの地下鉄やロシア各地の空港でも警戒態勢を強化している。(モスクワ= 駒木明義 )
ロシアの地下鉄車内で爆発、10人死亡50人近く負傷
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