[パリ 23日 ロイター] – 23日に実施されたフランス大統領選の 第1回投票は、 投票終了直後に発表された出口調査で、 中道系独立候補の エマニュエル・ マクロン前経済相と極右政党・ 国民戦線(FN)の マリ
[パリ 23日 ロイター] – 23日に実施されたフランス大統領選の第1回投票は、投票終了直後に発表された出口調査で、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相と極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首が5月7日の決選投票に進む見通しとなった。 妻の不正給与疑惑が打撃となり支持が伸びなかった中道右派・共和党のフィヨン元首相は敗北を認め、決選投票でマクロン氏を支持すると表明した。 イプソス/ソプラ・ステリアの出口調査によると、マクロン氏の得票率が23.7%、ルペン氏は21.7%。ハリス・インタラクティブの調査では、マクロン氏23%、ルペン氏22%。 Ifopによると、マクロン氏23.8%、ルペン氏21.6%となっている。 仏内務省が2000万票開票時点として発表した開票速報では、ルペン氏の得票率が24.38%、マクロン氏22.19%、フィヨン氏19.63%、極左候補のメランション氏18.09%。ただ、この段階ではまだ大都市の開票結果が反映されていない。 パリでは、出口調査の結果が報道されると、マクロン氏の支持者らが歓声を上げ、国家を歌うなどした。 ルペン氏は支持者らに「この選挙の最大の争点は、われわれの文明をリスクにさらしているグローバリゼーションの蔓延だ」と訴えた。 フィヨン氏は会見で、敗北の責任は自分にあると述べ、今後はマクロン氏を支持する方針を示した。 マクロン氏は、金融市場が歓迎する穏やかな規制緩和路線や、財政健全化を掲げる。対するルペン氏は、減税や社会保障の拡充、さらに欧州連合(EU)からの離脱を訴えている。 決選投票の結果がどうなっても、60年にわたり中道左派と中道右派の主流派が担ってきたフランスの政治を大きく変えることになる。 出口調査を受け、ユーロが対ドルで一時1.09395ドルに上昇し5カ月半ぶり高水準を付けた。一方、円は対ドルで2週間ぶりの円安水準となる110.64円に下落した。 (※ 原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください。)