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朝日新聞阪神支局襲撃30年、住民らが弔問

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兵庫県西宮市の 朝日新聞阪神支局で1987年、 記者2人が散弾銃で殺傷された事件から3日で30年となり、 支局には犠牲になった小尻知博さん=当時(29)=を悼み、 拝礼所が設けられ、 多くの 市民が弔問に訪れた
兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で1987年、記者2人が散弾銃で殺傷された事件から3日で30年となり、支局には犠牲になった小尻知博さん=当時(29)=を悼み、拝礼所が設けられ、多くの市民が弔問に訪れた。小尻さんの出身地、広島県呉市では、事件現場に居合わせた高山顕治さん(55)が墓参りをした。 朝日新聞阪神支局に掲げられた小尻知博さんの遺影に手を合わせる人たち=3日午前、兵庫県西宮市 報道機関で記者が殺害された事件は当時の社会に強い衝撃を与え、民主主義や言論の自由の在り方が問われた。事件は未解決のまま、2002年に殺人罪の公訴時効が成立した。 現在は朝日新聞秩父支局長を務める高山さんは「事件は解決しておらず悔しい。おかしいことはおかしいと声を出し続けたい。声を上げるのをやめれば、犯人の思うところだ」と訴えた。 支局1階には小尻さんの遺影が掲げられ、訪れた人たちは花を手向け、手を合わせた。 小尻さんの取材を受けたことがある吉川恵子さん(59)=大阪府茨木市=は「優しい人だった。死を無駄にしてはいけない。今からでも解明してほしい」と強調。大学生時代に取材を受け、毎年弔問に訪れている高校教諭沼山尚一郎さん(53)=千葉市稲毛区=は「なぜ小尻さんだったのか、無作為だったのか。いろいろな思いが込み上げる」と話した。 呉市では朝日新聞の幹部も墓参りをする予定。 事件は87年5月3日夜に発生。目出し帽姿の男が押し入り、支局にいた3人のうち小尻さんが死亡、犬飼兵衛さん(72)が重傷を負った。 「赤報隊」を名乗る犯人は朝日新聞などを標的にした事件をほかにも相次いで起こし、一連の事件は警察庁指定116号事件として捜査された。[共同]

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