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連続児童殺傷事件20年 犯罪被害の家族支援充実を

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平成9年に神戸市で起きた児童連続殺傷事件で、 小学6年生だった男の 子が殺害されてから24日で20年になります。 男の 子の 父親がNHKの インタビュ…
平成9年に神戸市で起きた児童連続殺傷事件で、小学6年生だった男の子が殺害されてから24日で20年になります。男の子の父親がNHKのインタビューに応じ、「息子を思う気持ちは変わることがない」としたうえで、犯罪の被害に遭った家族への支援をさらに充実させるべきだと訴えました。 平成9年に神戸市須磨区で起きた児童連続殺傷事件では、小学6年生だった土師淳くん(当時11)が、当時14歳の少年に殺害されました。少年はその後、医療少年院で更生に向けた教育を受け、平成17年に退院しています。 事件から24日で20年になるのに合わせて、淳くんの父親の守さん(61)が、NHKのインタビューに応じました。この中で、守さんは、「20年はあっという間だったが、20歳、30歳と成長した息子の姿を想像することはできず、11歳で止まったままだ。子どもを思う気持ちは変わることがない」と語りました。 そのうえで、「なぜ、私たちの子どもが命を奪われなければならかったのか、それがいちばん知りたかったのに、遺族には権利もなく、何も知らされなかった」と述べ、当時、遺族に配慮した制度が乏しかったことを振り返りました。 事件のあと守さんは、ほかの犯罪被害者の家族とともに支援の必要性を訴え、遺族による少年審判の傍聴や審判結果の通知などが行われるようになりました。一方で、守さんは、「被害者のきょうだいも事件のショックで学校に行けなくなるなど大きな影響を受けるのに、精神的なケアといった公的な支援がない」と指摘し、親だけでなく、家族を含めた被害者支援のさらなる充実を求めました。 また、事件から18年がたったおととし、加害者の元少年が犯行のいきさつなどをつづった手記を出版したことについて、「二次被害というより、被害者や遺族に対する犯罪とも言える行為で、許されることではない。表現の自由といっても、規制は必要だ」と述べました。 そして最後に、「大切な子どもの命を奪われて悲しむ人が出ないように、凶悪犯罪が減っていく社会になることが願いです」と訴えました。

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