(1日、 卓球世界選手権・ 男子シングルス2回戦 張本智和4―1水谷隼) 勝利の 時、 張本には代名詞の 叫ぶ気力さえ、 残っていなかった。 ゲームカウント3―1で迎えた第5ゲーム。 9―5から3連続得点された。 「初…
(1日、卓球世界選手権・男子シングルス2回戦 張本智和4―1水谷隼) 勝利の時、張本には代名詞の叫ぶ気力さえ、残っていなかった。ゲームカウント3―1で迎えた第5ゲーム。9―5から3連続得点された。「初めて水谷さんが怖くなった。でも負けたら一生後悔する」。2連続得点で大金星をつかんだ。「今まで卓球をやってきた中で、一番うれしい」 日本勢史上最年少の、中学2年生らしからぬ試合運びだった。第1ゲームは得意のバックハンドがさえ、要所で恐れずフォアで強打し、10―2とリード。第2ゲームも立ち上がりから4連続得点で突き放して連取した。水谷から教えてもらったサーブも、要所で効いた。「もしかしたら、勝てる」。第2ゲームを終え、戦前は「5%」と言っていた勝機が膨らんだ。 それでも、気は引き締めた。ジ…