【ハンブルク時事】 トランプ米大統領は8日、 20カ国・ 地域(G20)首脳会議に合わせ、 ドイツ北部ハンブルクで中国の 習近平国家主席と会談した。 北朝鮮の 大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、 トランプ氏は国連安保理の 新たな制裁決議案など圧力強化を中国側に迫り、 習
【ハンブルク時事】トランプ米大統領は8日、20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、ドイツ北部ハンブルクで中国の習近平国家主席と会談した。北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、トランプ氏は国連安保理の新たな制裁決議案など圧力強化を中国側に迫り、習氏がこれにどう応えたかが焦点。2人の首脳会談は4月に米フロリダ州で行われて以来2回目だ。 トランプ氏は会談冒頭、北朝鮮の核問題への対処について「望むより長い時間がかかるかもしれないが、最後にはうまくいくだろう」と述べた。新華社電によると、習主席は「敏感な問題もあるが、米中関係は進展している」と前向きな認識を示した。また「複雑な世界において、強い米中関係が安定に資する」と協力強化を訴えた。 トランプ氏は北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるため、国際包囲網を築いて経済や外交面で圧力を強化する方針。とりわけ北朝鮮に対して持つとされる中国の影響力を重視してきた。だが6月20日、ツイッターで「中国の北朝鮮問題への取り組みは結果が出ていない」と不満をにじませ、中国をけん制する一連の措置で対中圧力を強めている。 同29日には、北朝鮮と取引のある中国の丹東銀行などを制裁対象に加えた。さらに台湾に約14億ドル(約1590億円)相当の兵器売却を決定。今月2日には南シナ海で中国が実効支配する海域に米艦を派遣する「航行の自由作戦」も実施した。 ただトランプ氏は4日のICBM発射後も「中国が北朝鮮に強く迫り、こんなばかげたことを終わらせる」と強調し、北朝鮮問題で中国との協力関係を継続する方針を訴えた。だが弾道ミサイル発射が続き、中国の対応が不十分と見なせば、中国企業へのさらなる制裁なども辞さないとみられ、一転して関係が悪化する可能性も指摘される。(2017/07/09-01: 02) 関連ニュース
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