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都議選で都民ファースト圧勝、自民敗北:識者はこうみる

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2日投開票の 東京都議会議員選挙では、 小池百合子知事が率いる「都民ファーストの 会」 が告示前の 6議席から55議席へと大幅に躍進。 推薦した候補や公明党などと合わせ、 小池知事の 支持勢力が議会の 過半数を占めることになった。 自民党は告示前の 57議席から23議席と半数以下に落ち込む歴史的な敗北を喫した。
[東京 3日 ロイター] – 2日投開票の東京都議会議員選挙では、小池百合子知事が率いる「都民ファーストの会」が告示前の6議席から55議席へと大幅に躍進。推薦した候補や公明党などと合わせ、小池知事の支持勢力が議会の過半数を占めることになった。 自民党は告示前の57議席から23議席と半数以下に落ち込む歴史的な敗北を喫した。 市場関係者の見方は以下のとおり。 <いちよしアセットマネジメント 上席執行役員 秋野充成氏> 国政に影響する結果となったが、その度合いがまだ見極められず、市場も様子をみている。見極めには相当の時間が必要だろう。都民ファーストの会がすぐに国政に乗り込むわけではなく、今の体制も維持される。今のところ安倍内閣の退陣まではいかないとみているが、解散ができなくなれば求心力はさらに低下する。 手が打てるとすれば内閣改造。そして改憲を棚に上げて経済対策一本槍となることなど、様々なことが考えられる。だが、経済対策でやれるとしたら「ヘリコプターマネー」ぐらいしかない。実現には強力なイニシアティブがいるため、政権基盤が強くなければ難しい。 今後は支持率がどのぐらい低下するかがポイントだ。自民党内で「安倍おろし」の動きが出る可能性もある。その場合は日本株にはネガティブだ。安倍おろしの結果、新たなトップが誕生した場合、おそらく「アベノミクス」の路線とは異なる政策をとることが予想される。日銀の政策が転換する可能性もないことはない。政策の方向性に対する不透明感を市場は嫌う。 <三菱UFJモルガン・スタンレー証券 チーフ為替ストラテジスト 植野大作氏> 自民党は告示前の57議席から23議席と半数以下に落ち込む歴史的な敗北を喫した。 市場関係者の見方は以下のとおり。 <いちよしアセットマネジメント 上席執行役員 秋野充成氏> 国政に影響する結果となったが、その度合いがまだ見極められず、市場も様子をみている。見極めには相当の時間が必要だろう。都民ファーストの会がすぐに国政に乗り込むわけではなく、今の体制も維持される。今のところ安倍内閣の退陣まではいかないとみているが、解散ができなくなれば求心力はさらに低下する。 手が打てるとすれば内閣改造。そして改憲を棚に上げて経済対策一本槍となることなど、様々なことが考えられる。だが、経済対策でやれるとしたら「ヘリコプターマネー」ぐらいしかない。実現には強力なイニシアティブがいるため、政権基盤が強くなければ難しい。 今後は支持率がどのぐらい低下するかがポイントだ。自民党内で「安倍おろし」の動きが出る可能性もある。その場合は日本株にはネガティブだ。安倍おろしの結果、新たなトップが誕生した場合、おそらく「アベノミクス」の路線とは異なる政策をとることが予想される。日銀の政策が転換する可能性もないことはない。政策の方向性に対する不透明感を市場は嫌う。 <三菱UFJモルガン・スタンレー証券 チーフ為替ストラテジスト 植野大作氏>

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