北朝鮮は、 国連の 安全保障理事会で新たな制裁決議が採択されたことを受けて、 政府声明を発表し「断固たる報復で対処し、 正義の 行動に移るだろう」 とし…
北朝鮮は、国連の安全保障理事会で新たな制裁決議が採択されたことを受けて、政府声明を発表し「断固たる報復で対処し、正義の行動に移るだろう」として、新たな軍事的な挑発の可能性を示唆して核・ミサイル開発を加速させる姿勢を強調しました。 国連安全保障理事会は、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルだとする発射実験を2回行ったことをめぐって今月5日、北朝鮮の主な収入源となっている石炭や海産物などの輸出を全面的に禁止する新たな制裁決議を全会一致で採択しました。 これを受けて北朝鮮は7日、国営メディアを通じて政府声明を発表して制裁決議の採択に初めて反応し「アメリカと敵対勢力が仕立て上げた制裁決議は、わが国の自主権に対する侵害だ」と非難し、「アメリカがあらゆる分野で挑発してきた以上、断固たる報復で対処し、全面的に排撃する」と強く反発しました。 そして「アメリカが制裁決議を仕立て上げた以上、われわれは正義の行動に移るだろう。アメリカが軽挙妄動をするならば、われわれは最後の手段も辞さない」として、新たな軍事的な挑発の可能性を示唆して核・ミサイル開発を加速させる姿勢を強調しました。 また、制裁決議が全会一致で採択されたことを受けて「アメリカから感謝された国々も、朝鮮半島情勢を激化させた責任を免れない」として、名指しは避けながらも決議に賛成した中国とロシアを批判したものと見られます。