北朝鮮をめぐって国連の 安全保障理事会で新たな制裁決議が採択され、 アメリカは「非常に大きな打撃を与える」 と評価し、 各国に着実な実行を求めました…
北朝鮮をめぐって国連の安全保障理事会で新たな制裁決議が採択され、アメリカは「非常に大きな打撃を与える」と評価し、各国に着実な実行を求めました。一方、中国とロシアは制裁とともに6か国協議を通じて北朝鮮と対話を行う重要性を強調しています。 北朝鮮が先月、ICBM=大陸間弾道ミサイルだとする発射実験を2回行ったことをめぐり、5日、国連の安全保障理事会で新たな制裁決議が全会一致で採択されました。この中では、北朝鮮の主な収入源になっている石炭、鉄、鉄鉱石、それに海産物の輸出について、これまでの制裁決議のように上限や例外を設けることなく、一切禁止するとしています。 アメリカは、トランプ大統領が自身のツイッターで「北朝鮮に対する過去最大の経済制裁だ。非常に大きな財政的な打撃を与える」と評価し、ヘイリー国連大使が各国に着実な実行を求めました。 一方、中国の劉結一国連大使は「この決議は、外交的な手段で解決策を探る6か国協議の再開を目指すものだ」と述べ、今回の制裁決議をてこに、2008年12月以来開かれていない6か国協議の再開の道を探るべきだという考えを示しました。 また、ロシアのネベンジャ国連大使も「6か国協議を再開することがこの問題の行き詰まりを打破する出発点になる」と述べ、圧力を強める構えのアメリカに対し、中国とロシアは制裁とともに6か国協議を通じて北朝鮮と対話を行う重要性を強調しています。