第3次安倍第3次改造内閣は4日午前、 本格的に始動した。 安倍晋三首相は首相官邸に入った際、 記者団に「今日から新たなスタートだ。 謙虚に丁寧に一つ一つ結果を出していきたい」 と語り、 その 後に改造後初めての 定例閣議に臨んだ。 首相は、 秋の 臨時国会に自民党の 憲法改正案を提出するとしてきた従来の 方針も軌道修正。 内閣支持率の 回復に向け「低姿勢」 な政権運営の アピールに懸命だ。
第3次安倍第3次改造内閣は4日午前、本格的に始動した。安倍晋三首相は首相官邸に入った際、記者団に「今日から新たなスタートだ。謙虚に丁寧に一つ一つ結果を出していきたい」と語り、その後に改造後初めての定例閣議に臨んだ。首相は、秋の臨時国会に自民党の憲法改正案を提出するとしてきた従来の方針も軌道修正。内閣支持率の回復に向け「低姿勢」な政権運営のアピールに懸命だ。
党改憲案の提出時期などについて、首相は3日夜のNHK番組で「目標として投げかけたが、後は党と国会に任せたい」と述べ、党側の議論に委ねる考えを強調。側近の萩生田光一幹事長代行は「(方針を)一度公言していたので、軌道修正したということだ」と記者団に説明した。
さらに首相は番組で、学校法人「加計(かけ)学園」問題で文部科学省と内閣府の主張が食い違ったことを踏まえ、「第三者が入るか、議事録をとるプロセスにしないと同じことが起きる」と指摘。省庁間協議の過程を透明化したい考えも示した。
一方、各省で新旧閣僚の引き継ぎが行われた。防衛省では4日午前、小野寺五典防衛相が、辞任した稲田朋美元防衛相に代わって1週間の「緊急登板」を終えた岸田文雄前防衛相(自民党政調会長)から引き継ぎを受けた。岸田氏は「職務を全うするよう頑張ってください」と激励。小野寺氏は「政調会長に改めて感謝申し上げる」と応じた。
岸田氏はこれに先立ち、同省で離任式にも出席。南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報問題について、「国民の信頼を損なう事案が起きたのは残念だが、小野寺氏を先頭に信頼回復に取り組んでほしい」と職員らに呼びかけた。午後は4年半務めた前外相として、河野太郎新外相と引き継ぎを行う。
一方、PKO日報問題に関して10日に開催する衆院閉会中審査を巡り、自民党の森山裕国対委員長と民進党の山井和則国対委員長が4日午前、国会内で会談。山井氏は、稲田氏を参考人招致するよう改めて要求したが、森山氏は拒否し、物別れに終わった。【遠藤修平、前谷宏】