スイスで開かれている国連人権理事会で、 ミャンマーの 少数派の イスラム教徒、 ロヒンギャをめぐる人道上の 懸念が高まっているとして、 国連が現地調査の …
スイスで開かれている国連人権理事会で、ミャンマーの少数派のイスラム教徒、ロヒンギャをめぐる人道上の懸念が高まっているとして、国連が現地調査の実施を求めたのに対し、ミャンマー側は受け入れを拒否し、各国から調査を受け入れるべきだという意見が相次ぎました。 ミャンマー西部のラカイン州では、ロヒンギャの武装勢力と治安部隊の戦闘が続き、国連によりますと、これまでに42万人を超えるロヒンギャの人たちが隣国バングラデシュに避難したと見られています。 こうした中、ミャンマーの人道状況を調査する国連のミッションのダルスマン代表は19日、スイスのジュネーブで開かれている国連人権理事会で、「国際法違反のおそれがある現地の状況を私たちの目で確認することが重要だ」と述べ、現地での調査を求めました。 これに対し、ミャンマーの国連大使は「国連の調査は、すでに複雑になっている問題の解決の手助けにはならない」と述べ、受け入れを拒否しました。 ミャンマー側の発言について、ジュネーブ国際機関日本政府代表部の志野大使が「治安の回復と人道支援が進むことを強く望む」と述べるなど、各国からはミャンマー政府は国連の調査を受け入れるべきだという意見が相次ぎました。 会合のあとダルスマン代表は記者団に対し、「われわれはバングラデシュに調査団を派遣しており、状況を注視している」と述べ、今後もミャンマーでの調査を求めていく姿勢を強調しました。