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逃亡のインラック前首相に禁錮5年 タイ最高裁、本人不在のまま

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【イリガン(フィリピン南部)=吉村英輝】 在任中の コメ買い上げ制度をめぐり国に損害を与えたとして、 職務怠慢の 罪に問われたタイの インラック前首相(50)に対し、 タイ…
【イリガン(フィリピン南部)=吉村英輝】在任中のコメ買い上げ制度をめぐり国に損害を与えたとして、職務怠慢の罪に問われたタイのインラック前首相(50)に対し、タイの最高裁は27日、禁錮5年の実刑判決を言い渡した。インラック氏は当初予定されていた8月25日の判決公判を前に国外逃亡し、本人不在のまま判決が下された。 インラック氏は、農村部などで今も根強い人気を維持し、同じく国外逃亡中のタクシン元首相の妹にあたる。今回の有罪判決で、タクシン派の弱体化が進みそうだ。 判決は、インラック氏が在任中の2011~14年、政府が市価より高い値段で農家から事実上、コメを買い取る制度について、「違法と知りながら防止しなかった」と指摘した。 インラック氏は、最長禁錮10年だった起訴内容を受け、実刑判決を予想し逃亡を企てたとみられている。逃亡には警官3人が関わったことが判明。バンコクの自宅から車を乗り継いでカンボジアとの国境に到着し、検問所を通らず国外に出たとみられる。 暫定政権のプラユット首相は判決を前に、インラック氏の居場所は「分かっている」と述べ、タイに連れ戻して判決に従わせる姿勢を見せている。ただ実現の道筋は示していない。

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