韓国の ムン・ ジェイン（文在寅）大統領は、 国連総会で演説し、 核・ ミサイル開発を進める北朝鮮への 制裁の 徹底を国際社会に求める一方で、 「過度に緊張…
韓国のムン・ジェイン（文在寅）大統領は、国連総会で演説し、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への制裁の徹底を国際社会に求める一方で、「過度に緊張を激化させたり偶発的な軍事的衝突で平和が破壊されたりしないようにしなければならない」と述べ、緊張緩和に向けた努力を呼びかけました。 韓国のムン・ジェイン大統領は、日本時間の２１日夜、国連総会で演説し、「北がみずから核を諦めるまで断固として対応しなければならない。すべての国々が安保理決議を徹底して履行するべきだ」と述べ、国際社会が連携して北朝鮮への圧力強化を続けるよう求めました。 一方でムン大統領は、「すべての努力は戦争を防止し、平和を維持するためのものであり、過度に緊張を激化させたり偶発的な軍事的衝突で平和が破壊されたりしないよう北の核問題をめぐる状況を安定的に管理しなければならない」と述べ、緊張緩和に向けた努力を呼びかけました。 そして、「私たちは北の崩壊を望まない。吸収統一や人為的な統一も追求しない。北が決断を下すならば国際社会とともに北を助ける準備ができている」と述べ、北朝鮮に歩み寄りを求めました。 韓国政府は２１日、国連の機関を通じて北朝鮮に食料や医薬品など、日本円でおよそ９億円相当の人道支援を行うことを決定しましたが、韓国国内でも国際社会との足並みが乱れかねないとして反対する声が上がっています。
