【パリ=作田総輝】 スペインからの 独立で揺れる東部カタルーニャ自治州の 州議会は27日、 本会議で採決を行い、 独立宣言を賛成多数で可決した。 ラホイ政権が閣議決定した州の 自治権の 一部を停止する措置も同日、 議会上院での 採決を経【国際】
【パリ=作田総輝】スペインからの独立で揺れる東部カタルーニャ自治州の州議会は27日、本会議で採決を行い、独立宣言を賛成多数で可決した。 ラホイ政権が閣議決定した州の自治権の一部を停止する措置も同日、議会上院での採決を経て承認される見通しだ。同州の独立を巡る混乱は、双方の歩み寄りがないまま、事態の収束が見えない決定的な対立に発展した。 州議会では27日、独立支持派が独立宣言案を提出し、投票の結果、賛成が多数を占めた。 一方、中央政府のラホイ首相も同日、上院本会議に出席し、「カタルーニャの全ての決定は反民主主義であり、法に反している」と改めて州政府の対応を厳しく批判した。そのうえで、「憲法155条に基づく特別な措置を取るのは、もう他に方法がないからだ」と強権発動を決めた理由を説明し、理解を求めた。