２９日午前９時５５分ごろ、 さいたま市立与野東中（同市中央区）の 体育館で浦和西署員がサル１匹を捕獲した。 サルは２５日から同署管内で目撃情報が６件相次いでいた。 ２７日午後２時ごろに同校体育館で発見され、 窓やドアを閉め切って署員や市職員がわなを仕掛けていた。 生徒らにけがはないという。
２９日午前９時５５分ごろ、さいたま市立与野東中（同市中央区）の体育館で浦和西署員がサル１匹を捕獲した。サルは２５日から同署管内で目撃情報が６件相次いでいた。２７日午後２時ごろに同校体育館で発見され、窓やドアを閉め切って署員や市職員がわなを仕掛けていた。生徒らにけがはないという。
同校によると、２７日午後２時ごろ、特別支援学級の生徒５人と教員らが体育館で授業の準備をしていたところ、天井からつり下がっている網の上を体長約５０センチのサルが歩いているのを発見した。サルは見つかると天井板と屋根の隙間（すきま）に逃げ込んだ。
生徒らは館外に避難し、同校が１１０番。署員約１０人と市職員４人が駆けつけ、さすまたで天井をたたくなどして捜索したが見つからなかったため、おりの中にバナナや柿を仕掛けたわなを２カ所に設置。体育館は封鎖して使用を禁止した。
２９日午前９時５分ごろ、署員らが体育館に入ったところ、再びサルを発見。サルは館内の用具倉庫に逃げ込み、署員ら５人が中に入って倉庫を閉め切り、約２０分間、中で跳び回るサルを網を持って追い掛けた。午前９時５５分ごろ、署員が構えた網にサルが偶然飛び込み、捕獲。金子強校長（５９）は「子どもに危害が加わらずに確保できて安心しました」と胸をなで下ろした。
サルには首輪など人に飼われていた形跡はなく、野生とみられる。サルをどうするかは署と市など関係機関が協議して決めるという。【中川友希】
