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ドイツ:再選挙に現実味 3党連立協議決裂、大統領仲介へ

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【ベルリン中西啓介】 ドイツの 国政3会派による連立協議の 決裂を受け、 メルケル首相は20日、 「総選挙になっても恐れるもの はない」 と述べ少数与党による政権発足を否定した。 シュタインマイヤー大統領は、 戦後初の 政権樹立失敗による連邦議会(下院)解散再選挙を回避するため、 主要政党間の 仲介に乗り出す。 メルケル氏は大統領の 仲介の 行方を見守る考えだが、 再選挙が現実味を帯びている。
【ベルリン中西啓介】ドイツの国政3会派による連立協議の決裂を受け、メルケル首相は20日、「総選挙になっても恐れるものはない」と述べ少数与党による政権発足を否定した。シュタインマイヤー大統領は、戦後初の政権樹立失敗による連邦議会(下院)解散再選挙を回避するため、主要政党間の仲介に乗り出す。メルケル氏は大統領の仲介の行方を見守る考えだが、再選挙が現実味を帯びている。
メルケル氏率いる中道右派・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と、中道の経済政党・自由民主党(FDP)、左派系環境政党・緑の党による連立交渉は19日、FDPのリンドナー党首が「納得できない政策には加担できない」と交渉離脱を表明したことで頓挫した。
メルケル氏は20日、公共放送ARDで、FDPもしくは緑の党との2会派による少数政権を「総選挙の方がまし」として強く否定。「あらためて社民党と交渉するかは(シュタインマイヤー氏による)交渉次第」とする一方で、再選挙の際には「引き続き責任を引き受ける」と述べ、党の顔の筆頭候補としてCDU・CSUを率いる考えを表明した。
連邦議会解散は大統領の権限。シュタインマイヤー氏は「責任を簡単に有権者に投げてはならない」と述べ、3会派による再交渉やCDU・CSUと国政第2党・社会民主党による大連立継続を模索する考えだ。22日には、自身の出身政党・社民党のシュルツ党首と会談する予定だが、シュルツ氏は再選挙を求めており、説得は困難が予想される。
合意のための妥協をいとわない一方で、現実味のないことを口にしないメルケル氏が言及したことで、再選挙の可能性も高まる。公共放送ZDFは年末までに総選挙に向けた暫定内閣が発足し、来年2月にも再選挙が行われる可能性があると報じている。

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