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加計問題:「認可すべきではない」前川氏が疑問呈す

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文部科学省は10日、 大学設置・ 学校法人審議会(設置審)が学校法人「加計(かけ)学園」 (岡山市)の 獣医学部新設を認めるよう答申したと発表した。 設置審の 答申を受け、 前川喜平・ 前文部科学事務次官は毎日新聞の 取材に応じ、 「林芳正文科相は認可すべきではない」 との 見解を示した。 政府の 国家戦略特区諮問会議が昨年11月に獣医学部新設の 規制緩和を決めた経緯に触れ、 「(昨年11月の )諮問会議に議論を差し戻すべきだ」 と指摘。 特区の プロセスが安倍晋三首相の 意向をそんたくして「ゆがめられた」 との 認識を示し、 「まじめに再審査したら、 落とされるだろう」 と語った。
文部科学省は10日、大学設置・学校法人審議会(設置審)が学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設を認めるよう答申したと発表した。
設置審の答申を受け、前川喜平・前文部科学事務次官は毎日新聞の取材に応じ、「林芳正文科相は認可すべきではない」との見解を示した。政府の国家戦略特区諮問会議が昨年11月に獣医学部新設の規制緩和を決めた経緯に触れ、「(昨年11月の)諮問会議に議論を差し戻すべきだ」と指摘。特区のプロセスが安倍晋三首相の意向をそんたくして「ゆがめられた」との認識を示し、「まじめに再審査したら、落とされるだろう」と語った。
前川氏は設置審が答申で課題として示した「留意事項」にも触れ「定年間近の教員が多い。(最初に入学する学生の)卒業前に先生が辞めるのなら無責任だ」と強調。「博士課程もないのに先端研究ができるわけがない」と加計学園の教育体制に疑問を投げかけた。また、地元自治体から学園に交付予定の96億円の補助金について「確実に入ってくるのか。根拠が薄弱ではないか」と問題視した。
さらに、一連の問題について「政府は国民が忘れてくれるのを待っているのだろうが、国民のみなさんが今後も疑惑を追及するかどうかにかかっている。そうしなければ、第2、第3、第4の行政の私物化が起こるだろう」と述べた。【青島顕、杉本修作】

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