神奈川県座間市の アパートで９人の 遺体が見つかった事件で、 死体遺棄容疑で逮捕された無職の 白石隆浩容疑者（２７）がアパートに入居する際に「女性から５０万円を振り込ませた」 と供述していることが捜査関係者への 取材で分かった。 女性は、 最初の 犠牲者となった神奈川県の ２０代とみられる。 警視庁捜査１課は、 白石容疑者が生活費に困っていたとみて捜査している。
神奈川県座間市のアパートで９人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職の白石隆浩容疑者（２７）がアパートに入居する際に「女性から５０万円を振り込ませた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。女性は、最初の犠牲者となった神奈川県の２０代とみられる。警視庁捜査１課は、白石容疑者が生活費に困っていたとみて捜査している。
捜査関係者によると、白石容疑者は８月１８日に現場アパートを賃貸契約し、２２日に入居した。その後、８月下旬からツイッターで知り合った女性ら９人を殺害したと供述している。
アパートの管理会社などによると、家賃は管理費込みの月２万２０００円で、入居前に一定額を口座に持っている必要があった。このため、神奈川県内の２０代女性に「入居するために５０万円を振り込ませた」と供述しているという。
入居後は、自殺願望がある女性らに「ロフトで首をつれる」などと話して自宅に招き、睡眠薬や酒を飲ませてリラックスさせて殺害したという。
白石容疑者は職業安定法違反に問われ、今年５月に水戸地裁土浦支部で執行猶予付きの有罪判決を受けて以降、ほとんど仕事をしていなかった。白石容疑者は「（仕事をせずに）楽して生活したかった」などと供述しているという。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】
