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次期FRB議長にパウエル氏=緩やかな利上げ派指名へ-トランプ米大統領

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【ワシントン時事】 米メディアは1日、 トランプ大統領が中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)の 次期議長に、 パウエルFRB理事(64)を指名する意向を固めたと一斉に報じた。 緩やかな利上げを進めるFRBの 金融政策の 継続性を重視し、 現執行部から起用する。 上院の
【ワシントン時事】米メディアは1日、トランプ大統領が中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に、パウエルFRB理事(64)を指名する意向を固めたと一斉に報じた。緩やかな利上げを進めるFRBの金融政策の継続性を重視し、現執行部から起用する。上院の承認を経て来年2月に就任する見通し。
次期FRB議長、米時間2日午後発表=トランプ大統領
トランプ氏は2日午後(日本時間3日未明)に指名を正式発表する予定だ。 女性初の議長として2014年から務めるイエレン氏(71)は1期4年と、歴代議長の中では異例の短期で退任する。 ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、トランプ氏はパウエル氏の指名を10月28日までに決断していた。ホワイトハウスを通じてパウエル氏を指名する考えを伝えたという。 パウエル氏は、弁護士や投資銀行勤務を経て、共和党のブッシュ(父)政権で財務次官などを歴任。民主党のオバマ前政権下の12年にFRB理事に就任した。約40年ぶりにエコノミストではないFRB議長が誕生する。 パウエル氏は「低金利が経済活動を支え、徐々に完全雇用と物価目標に近づく」と述べ、イエレン議長の低金利政策を支えてきた。一方、金融危機後に導入された銀行への規制には「規制の多いことが問題解決の最善策ではない」と、トランプ政権が目指す規制見直しに理解を示している。 次期議長人事をめぐっては、パウエル氏、テイラー米スタンフォード大教授(70)、イエレン議長の3人を軸に人選が進められた。トランプ氏はイエレン議長の続投も視野に入れていたが、オバマ前大統領に指名されたことが「マイナスだ」と述べていた。 ◇ジェローム・パウエル氏略歴 ジェローム・パウエル氏 53年2月、米首都ワシントン生まれ。プリンストン大卒業後、79年にジョージタウン大法科大学院修了。投資銀行ディロン・リード(現UBS)から、共和党ブッシュ(父)政権下の90年、財務省入り。財務次官補、財務次官として金融規制などに関わった。大手投資ファンド「カーライル」共同経営者を経て、12年に民主党のオバマ前大統領が連邦準備制度理事会(FRB)理事に指名。17年4月から金融規制監督担当として、銀行のストレステスト(健全性審査)に携わった。 ◇歴代のFRB議長 任期 実績 ポール・ボルカー 1979年8月~ インフレ対処へ金融引き締め断行 87年8月(2期) アラン・グリーンスパン 87年8月~ 「ブラックマンデー」対処。 2006年1月(5期) 低金利で経済成長促進 ベン・バーナンキ 06年2月~ 金融危機対応で、初のゼロ金利政策 14年1月(2期) 量的金融緩和策 ジャネット・イエレン 14年2月~ 金融緩和継続で景気回復下支え。 ゼロ金利解除、量的緩和終了 (2017/11/02-10:47) 関連ニュース
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