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貴ノ岩への明確な謝罪なき日馬富士引退会見にネット上では非難殺到

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暴力事件を起こした横綱の 日馬富士が29日、 引退会見を行った。 すでに警察、 相撲協会の 危機管理委員会からの 聞き取り調査が終わり、 日馬富士は貴ノ岩へふるった暴力を認め、 27日に開かれた横綱審議委員会での 処分…
暴力事件を起こした横綱の日馬富士が29日、引退会見を行った。すでに警察、相撲協会の危機管理委員会からの聞き取り調査が終わり、日馬富士は貴ノ岩へふるった暴力を認め、27日に開かれた横綱審議委員会での処分は先送りされたが「厳しい処分が必要」との見解を示したこともあり、「引退勧告」を受ける前に、自ら責任をとって身を引いた形だ。引退会見では、今場所中に横綱から引退の申し入れがあったことも明らかにされたが、日馬富士が引退会見で被害者である貴ノ岩への明確な謝罪の言葉を発せず、伊勢ケ浜親方が報道ステーションの富川悠太アナの質問に「逆ギレ」して質問を遮る場面まであり、SNSやネットのコメント欄は、今回の引退会見を非難する声であふれた。 「反省していない」
「見ていて気分が悪い会見」
「貴ノ岩への謝罪の言葉がひとつもなかった」
「相撲界の異常さが際立った」
「親方の態度が不遜。この親にしてこの子あり」 今回の引退会見で問題とされた部分は主に3点ある。 ひとつめは、日馬富士が被害者である貴ノ岩への明確な謝罪を行わなかった点だ。 会見の冒頭で横綱は、「このたび貴ノ岩関にケガを負わせたことに対して横綱としての責任を感じ、本日をもって引退をさせていただきます。国民のみなさま、ファンの皆様、相撲協会、伊勢ヶ浜部屋のみなさま、親方、おかみさんに大変迷惑をかけたことを心から深くお詫び申し上げます」と挨拶、20秒以上にわたって深々と頭を下げた。だが、貴ノ岩や貴乃花部屋への謝罪の言葉はなかった。 なぜ暴力をふるったのか?という理由についても、「弟と思って、礼儀と礼節を教えることが義務だと思ったが、行き過ぎたことになり彼を傷つけた」と説明。「礼儀、礼節」という言葉を何度も繰り返して、暴力事件を起こした背景に、貴ノ岩の先輩力士に対する礼儀、礼節をわきまえない態度があったことを強調した。 これらのコメントが、相撲ファンだけじゃなく、この問題に関心を寄せていた人々には、“暴力を過剰にふるったのは悪いが、そうさせる態度をとった貴ノ岩も悪い”という言い訳に聞こえたようだ。 おそらく、それが本音でもあり、会見で思わず口をついて出たのだろう。貴ノ岩への明確な謝罪がなかったのも、そういう理由が根本にあるのかもしれない。しかし、そこにいたる理由が何であれ暴力は絶対に正当化されるものではない。
“かわいがり”という指導を名目にしたパワハラ、暴力が日常化していていた相撲界の悪しき体質が、一部の部屋では今なお改善されていないことを象徴するような発言だと感じた人も少なくなかった。 2点目は、伊勢ケ浜親方が、相撲協会の理事としてガバナンスを守らねばらないことに対する義務、責任について「問題なし」という見解を明らかにした点だ。 理事としての責任を問われた伊勢ケ浜親方は、「私は筋道を通してきちっとやってきました」と答えた。 さらに「対応が遅れたのでは?」と突っ込まれると、「何の対応ですか? 私は(事件を)知ってすぐに謝罪しました。電話でもしました。また謝罪に行くって言って断られたこともありましたけど、そういったことはきちんとやってきました」と、貴乃花部屋を謝罪に訪れながらも、無視されて面会できなかった出来事を挙げながら、「管理責任に問題なし」という姿勢を貫いた。 “謝罪を受け入れない貴乃花部屋サイドが悪い”というような態度である。 そもそも暴力事件が起き、貴乃花親方が鳥取県警に被害届を出す前に、親方として日馬富士が暴力事件を起こした詳細をいちはやく察知して、貴乃花親方の行動より先に協会へ報告しておかねばならなかっただろう。 3点目は、部屋の親方としての管理責任のある伊勢ケ浜親方が会見で逆ギレして、反省の姿勢を見せなかった点だ。
部屋の親方としての管理責任、そして

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