Home Japan Japan — in Japanese 挑んだ異例の4回転=宇野、新境地開く-全日本フィギュア〔五輪・フィギュア〕

挑んだ異例の4回転=宇野、新境地開く-全日本フィギュア〔五輪・フィギュア〕

294
0
SHARE

曲が終わるとすぐ頭の 上で両手を合わせた。 宇野にとっては難しい全日本だった。 羽生が負傷で不在だけに連覇は堅く、 メダルを狙う平昌五輪を考えれば今がピークを合わせる時ではない。 優勝と五輪代表が決まっても「申し訳ない」 。 その 中で一つ、 技に挑んだ。 そこに意義はあった。
曲が終わるとすぐ頭の上で両手を合わせた。宇野にとっては難しい全日本だった。羽生が負傷で不在だけに連覇は堅く、メダルを狙う平昌五輪を考えれば今がピークを合わせる時ではない。優勝と五輪代表が決まっても「申し訳ない」。その中で一つ、技に挑んだ。そこに意義はあった。 v 4回転トーループを、ダブルアクセル(2回転半)からの連続ジャンプで二つ目に組み込んだ。一つ目に跳ぶより助走の勢いが弱まり、回り過ぎてしまうトーループの感覚を微修正するための新たな試みだった。抜けて2回転になったが、世界でも異例の大技。「失敗するのは分かったが逃げたくなかった」。この挑戦は今後に必ず生きる。 昨季世界選手権で羽生に僅差の2位に入り、平昌五輪のメダル候補に駆け上がった。今季は王者の存在を意識しながら、序盤から大会ごとにテーマを設定し、負荷をかけて自身を高めてきた。
まず4回転で4種類目のサルコーを決め、次にフリーで3度の連続ジャンプを全て得点の増す後半に入れた。 GPファイナルでフリーの構成を自身最高難度に上げた。全日本ではサルコーを外したが、4回転の跳び方で新たな境地を開いた。 ジュニアの頃、宇野がトリプルアクセル(3回転半)にも苦労するほどだったことは、今では想像もできない。4回転を4種類に増やし、地道に精度も高めている。「先のためにできるものは全部取り入れる。今季が最終目標じゃない」との言葉通り、妥協せず打ってきた一つ一つの手が五輪の舞台で実りそうな可能性を感じさせる。(2017/12/24-21:50)
【スポーツ総合記事一覧へ】 【アクセスランキング】

Continue reading...