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船から船へ石油の「瀬取り」、制裁の「抜け穴」

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【ソウル=中島健太郎、 台北=牧野田亨】 韓国政府が、 北朝鮮への 石油精製品密輸に関わった香港船籍の タンカーを拿捕(だほ)し、 国連安全保障理事会決議で厳しい制裁を受ける北朝鮮が、 公海上などで船から船に移し替える「瀬取り」 によ【国際】
【ソウル=中島健太郎、台北=牧野田亨】韓国政府が、北朝鮮への石油精製品密輸に関わった香港船籍のタンカーを 拿捕 ( だほ ) し、国連安全保障理事会決議で厳しい制裁を受ける北朝鮮が、公海上などで船から船に移し替える「瀬取り」により石油の獲得に躍起になっている実態が浮き彫りになった。
日米韓は海上での石油精製品の受け渡しが制裁の「抜け穴」になっているとみて、監視を強めていく方針だ。
「北朝鮮が不法なネットワークを利用し、巧妙に制裁を 迂回 ( うかい ) している代表例だ」。韓国政府関係者は29日、韓国メディアにこう語り、国連や関係国との連携を強めていく考えを示した。
9月の国連安全保障理事会決議で石油精製品の輸入を大幅に制限された北朝鮮は、今回、明らかになった北朝鮮船籍「サムジョン2号」のように船を送り、海上で別の船に横付けして積み荷を受け取る「瀬取り」を繰り返している。

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