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国務省のユン北朝鮮担当が辞任へ

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【ワシントン高本耕太】 米CNNテレビは26日、 米政府の 対北朝鮮関連交渉などの 責任者を務める国務省の ジョセフ・ ユン北朝鮮担当特別代表が、 週内に辞任すると報じた。 CNNの 取材に「この 時期に引退することは自分で決めたこと」 と語った。 後任は未定。 平昌(ピョンチャン)冬季五輪を契機に米朝対話が模索されている時期の 退任となり、 対話実現に影響が出る可能性がある。
【ワシントン高本耕太】米CNNテレビは26日、米政府の対北朝鮮関連交渉などの責任者を務める国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が、週内に辞任すると報じた。 CNNの取材に「この時期に引退することは自分で決めたこと」と語った。後任は未定。平昌(ピョンチャン)冬季五輪を契機に米朝対話が模索されている時期の退任となり、対話実現に影響が出る可能性がある。
国務省のナウアート報道官は声明で、ユン氏の退任理由は「個人的な動機」と強調、「(ティラーソン国務)長官は不本意ながら辞任を受け入れた」と説明した。そのうえで「ユン氏の引退は残念だが、北朝鮮が非核化に向けた誠意ある対話開始に応じるまで、最大限の圧力をかけ続ける取り組みは続く」と述べた。
ユン氏はオバマ前政権当時の2016年に就任。対北朝鮮政策の実務トップを担った。ニューヨークやオスロで北朝鮮の国連大使や政府高官とたびたび接触。17年6月には、北朝鮮当局に拘束されていた米男子学生ワームビア氏(帰国後に死亡)解放のため、医療チームを伴い平壌入りした。
17年1月に発足したトランプ政権が、軍事オプションの検討も公言するなど対北朝鮮政策で強硬姿勢を加速させるなか、ユン氏はティラーソン長官の支援の下、一貫して北朝鮮との対話路線を主張。12月のワシントン市内の講演では「独自のチャンネルを通じ、北朝鮮と接触を続けている」と語っていた。
ユン氏退任を巡っては、米朝対話が現実味を帯びた今、「一定の役割を果たした」との見方がある一方、政権内の強硬派との路線対立が要因との指摘もある。ワシントン・ポスト紙(電子版)はユン氏退任は「トランプ政権下で、政策権限を奪われた国務省内の不満の表れ」と指摘した。

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