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貴乃花親方は裸の王様か逆転当選か 相撲協会理事候補選

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◇2人立候補の 狙いは〔写真特集〕相撲協会理事候補選~貴乃花親方の 命運は?~ 2年に1度の 日本相撲協会理事候補選挙は1日、 立候補の 届け出が行われ、 定数10人に対して事前に予想された11人が届け出たため、 5期連続の 選挙となった。 2日に行われる投開票は貴乃花親方の 当落に注目が集まっている。 初場所中、 五つの 一門が続々と候補者を絞り込み、 八角理事長(元横綱北勝海)ら9人の 候補者が固まった。 残るは貴乃花一門。 所属親方は8人で、 時津風一門を出て無所属になった錣山親方(元関脇寺尾)ら3人を加えても11人。 当選
◇2人立候補の狙いは
〔写真特集〕相撲協会理事候補選~貴乃花親方の命運は?~
2年に1度の日本相撲協会理事候補選挙は1日、立候補の届け出が行われ、定数10人に対して事前に予想された11人が届け出たため、5期連続の選挙となった。2日に行われる投開票は貴乃花親方の当落に注目が集まっている。 初場所中、五つの一門が続々と候補者を絞り込み、八角理事長(元横綱北勝海)ら9人の候補者が固まった。残るは貴乃花一門。所属親方は8人で、時津風一門を出て無所属になった錣山親方(元関脇寺尾)ら3人を加えても11人。当選を確実にするには9票必要なので、一門の票だけでは1人しか当選できない。候補者が貴乃花親方だけなら全体で定数の10人に収まり、無投票になるとみられた。 そんな時、他の一門の親方が「貴乃花は裸の王様状態らしいね」と漏らした。数日後の1月30日、貴乃花一門会は貴乃花親方と阿武松親方(元関脇益荒雄)の擁立を決める。関係者によると一門内ではまず阿武松親方を推し、貴乃花親方には自重を求める声が出たという。 この一門は貴乃花親方を先頭に、相撲協会を変えようとできた。阿武松親方が貴乃花親方を差し置いて自ら手を上げるとは考えにくく、仲間に推されたのは確かだと思われる。では貴乃花親方は無投票を避けるために落選覚悟で出るのか、勝算はあるのか。立候補届け出が終わった後も、貴乃花一門など複数の一門が会合を開き、情勢の緊迫をうかがわせた。 ◇直前の笑顔と出馬表明
政界では、投票直前の演説会などで実際の情勢と逆のことを言うのがセオリーとされる。リードしていたら「激しく競り合っている」、劣勢なら「あと一歩まで来た」。陣営を引き締めたり、迷っている有権者を呼び込んだりするためだ。最終情勢の分析をする上でのポイントの一つだが、ここ数日間の貴乃花親方の言動は読みにくい。 30日の会合後や31日の貴公俊十両昇進会見で見せた笑顔。1日にはホームページを更新して「立候補の決意」を発信した。相撲協会の現状を憂える内容で、具体的な提案や提言はないが、他の候補者との違いや、清廉さを世論に印象付ける効果はありそうだ。 「こんな状況で無投票は良くない」との声は、一門を超えて聞かれた。他の一門にいる「隠れ貴乃花シンパ」が、貴乃花親方を落とすわけにはいかないと考える可能性もある。 ただ、「有権者」である親方たちは、一連の騒動やその背後にあるものを間近に見てきた。足元の貴乃花一門から阿武松親方擁立の声が先に上がったのが事実だとすれば、その意味は軽くない。 この2カ月半、八角体制派と貴乃花親方側が繰り広げた争いは、情報発信の時期や手段を見れば、真剣な問題意識よりも選挙を意識した中傷合戦だった。2日の選挙とその後の新体制づくりが、一方に軍配を上げる意味しか持たないのか、少しでも新たな芽が生まれる期待が持てるものになるのか、その方が貴乃花親方の当落そのものよりも重いように見える。 (時事ドットコム編集部)(2018/02/01-21:11)

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