イタリア中部マルケ州マチェラータで３日午前１１時（日本時間同日午後７時）ごろ、 外国籍の ６人が走行していた車の 中から銃撃を受けた。 伊スタンパ紙によると、 ４人が重傷という。 警察は、 車に乗っていた同州出身…
イタリア中部マルケ州マチェラータで３日午前１１時（日本時間同日午後７時）ごろ、外国籍の６人が走行していた車の中から銃撃を受けた。伊スタンパ紙によると、４人が重傷という。警察は、車に乗っていた同州出身で２８歳のイタリア人の男を拘束した。
同紙などによると、男は車で市中心部を移動しながら、通りを歩いている外国人を次々と銃撃した。黒人が狙われたとの報道もある。男はその後、車を乗り捨てて徒歩で逃走。イタリア国旗を肩にかけ、敬礼をしたという。その後、広場にある戦没者記念碑に近づいたところで拘束された。
マチェラータでは先月下旬、１８歳のイタリア人女性が殺害され、ばらばらにされて遺体で見つかる事件があった。同事件では、ナイジェリア国籍の男が殺人などの容疑で逮捕されている。銃撃事件があった地区は容疑者の男が住んでいた場所で、男が事件をきっかけに人種差別意識を強め、無関係な黒人を狙ったとの見方も出ている。
事件を受けてマチェラータのカランチーニ市長は外出をしないよう市民にツイッターで呼びかけ、市内の公共交通機関も一時ストップした。（ローマ＝河原田慎一）
