第90回選抜高等学校野球大会第9日第3試合(近江3-4x星稜=延長十回、 31日、 甲子園)カクテル光線に照らされた打球が左中間を割った。 3-3の 延長十回二死一塁…
第90回選抜高等学校野球大会第9日第3試合(近江3-4x星稜=延長十回、31日、甲子園)カクテル光線に照らされた打球が左中間を割った。3-3の延長十回二死一塁で、星稜・奥川恭伸投手(2年)がサヨナラ二塁打。「厳しい試合に勝ててほっとしたから…」と泣きながら歓喜の輪の中に入っていった。
六回にも2点適時打。十回もイメージができていたという。「打球が外野を抜ける。そんな場面が見えた」。それを現実のものにした。
投げても活躍。六回途中、先発の竹谷が3点目を失った後に救援登板。140キロ台の直球を軸にフォークボールなどを駆使して、近江打線を十回まで1安打無失点。サヨナラ勝ちの土台を、自分の手で築いていった。
マウンドで「自分はできる」などと声を出し、自らを鼓舞する。「この甲子園から自然にやるようになった」。今大会は通算11回1/3を無失点。投打に躍動し、星稜を23年ぶりの8強に導いた。
前の試合の1番から5番に移って3安打と気を吐いた星稜・南保 「自分のスタイルでやれば、どの打順でも結果が出る」
星稜・林監督 「序盤は劣勢だったが、後半勝負と鼓舞していた。粘り強い試合ができるようになった」
★石川県初2校8強入り
ベスト8が出そろった。地域別では近畿が智弁和歌山と大阪桐蔭、北信越が日本航空石川と星稜の2校ずつで最多。その他は東北、関東、東海、九州から1校ずつ進出。石川県勢2校が8強入りするのは史上初めてとなった。
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