日銀が保管する天皇陛下御在位６０年記念金貨を盗んだとして、 警視庁捜査３課は２０日、 窃盗容疑で、 元日銀職員の 無職、 薬師寺晃一容疑者（５４）＝東京都武蔵野市緑町＝を…
日銀が保管する天皇陛下御在位６０年記念金貨を盗んだとして、警視庁捜査３課は２０日、窃盗容疑で、元日銀職員の無職、薬師寺晃一容疑者（５４）＝東京都武蔵野市緑町＝を逮捕した。「仕事中に盗んだことは間違いない」と容疑を認めている。同課によると、薬師寺容疑者は流通貨幣の真がんを鑑定する発券局日本橋発券課鑑査グループで企画役補佐を務めていた。
逮捕容疑は２日、日銀本店内において、１０万円の天皇陛下御在位６０年記念金貨２枚を盗んだとしている。
日銀では昨年１２月１１日から今年４月２日にかけ「天皇陛下御即位記念」などの１０万円金貨１５枚と、「皇太子殿下御成婚記念」の５万円金貨１枚がなくなっており、これらについて関与をほのめかしているという。
今月１０日の日銀の内部調査で、発券局の金庫内の金貨が不足していることが判明。作業記録の点検や関係者への聞き取りの結果、日銀に持ち込まれた記念硬貨を本物かどうか確かめて袋に入れる作業中、薬師寺容疑者が抜き取った疑いが高まっていた。作業は２人一組で行っていたという。
１８日に日銀が警視庁に被害を相談し、２０日付で懲戒免職処分としていた。
