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内村、着地完璧 鉄棒で逆転

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三つどもえの 優勝争いの 行方は最終種目の 鉄棒までもつれ込んだ。 内村がG難度の 「カッシーナ」 などの 手放し技を次々に決めて完璧な着地を見せれば、 白井もぴたりと着地を決める。 五輪や世界選手権の 大舞台を知る2人が実力を発揮したの に対し、 谷川翔は最初の F難度の 手放し技でまさかの 落下。 この 瞬間、 内村の 逆転優勝が
三つどもえの優勝争いの行方は最終種目の鉄棒までもつれ込んだ。内村がG難度の「カッシーナ」などの手放し技を次々に決めて完璧な着地を見せれば、白井もぴたりと着地を決める。五輪や世界選手権の大舞台を知る2人が実力を発揮したのに対し、谷川翔は最初のF難度の手放し技でまさかの落下。この瞬間、内村の逆転優勝が決まった。
五輪連覇など圧倒的な力を見せてきた内村も29歳。若手の台頭で優勝争いは混迷を極めた。3種目のつり輪を終えた時点で内村は白井と並んで2位。わずか0.2点差以内に3人がひしめく激戦となった。その後も跳馬で白井がトップに立てば、次の平行棒で谷川翔が首位を奪い返す。最後は、内村が経験差で上回った。
内村が再び、頂点に立てた理由は他にもある。体力強化に励んだからだ。内村は去年の世界選手権で左足首を痛め、3位に終わった4月の全日本選手権では体力不足を痛感した。そのため、大会よりも種目と種目の間隔を短くして練習に取り組むなど体に負荷をかけ続けた。その結果、安定感のある着地を取り戻した。
「負けた方が楽かも」と話したこともある内村だが、この日は「自分は幸せ者」と王座奪還を喜んだ。「ここで代表を勝ち取れなければ2020年東京五輪も難しくなったかもしれない」とも。いくつもの勝利を味わってきた内村にとっても、忘れられない優勝になった。【円谷美晶】

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