【ワシントン高本耕太】 米紙ニューヨーク・ タイムズ(電子版)は3日、 複数関係者の 話として、 トランプ米大統領が国防総省に対し在韓米軍の 規模縮小検討を指示したと報じた。 韓国政府は報道を否定する声明を発表した。 在韓米軍の 撤収は、 6月上旬までに予定される米朝首脳会談で北朝鮮側が提起する可能性が指摘されている
【ワシントン高本耕太】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は3日、複数関係者の話として、トランプ米大統領が国防総省に対し在韓米軍の規模縮小検討を指示したと報じた。韓国政府は報道を否定する声明を発表した。在韓米軍の撤収は、6月上旬までに予定される米朝首脳会談で北朝鮮側が提起する可能性が指摘されている。
タイムズ紙によると、政府当局者は現在約2万9000人の在韓米軍兵士について、米朝会談の交渉材料にする意図はないものの、休戦状態の朝鮮戦争が終結、平和協定が締結されれば、現行の規模は不要との認識を持っているという。
一方、青瓦台(韓国大統領府)は声明で、タイムズ紙の報道について、訪米中の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安全保障室長がホワイトハウス高官に確認したところ「全く事実ではない」との回答があったと説明した。
トランプ氏は経費負担の観点から駐留米軍の削減の可能性についてたびたび発言。3月14日には「北朝鮮との境界にいる米軍」について「どうなるか見てみよう」と削減・撤収を示唆していた。
北朝鮮はこれまで在韓米軍の撤退を要求。3月14日付の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は「南(韓国)の人民が望むのは、朝鮮半島の平和と安全を脅かす米軍の無条件撤収だ」とする論評記事を掲載している。