【マニラ時事】 日本、 中国、 韓国は４日、 フィリピンの 首都マニラで財務相・ 中央銀行総裁会議を開いた。 ４月の 韓国と北朝鮮両首脳による「板門店宣言」 を歓迎するとの 共同声明を採択。 域内の 地政学リスクの 緩和に期待を示した。 ３日開幕したアジア開発銀行（ＡＤＢ）の 年次総会に合わせた会議で、 日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席した。 麻生財務相は４日夜、 記者会見し、 会議で「北朝鮮に最大限の 圧力を継続することが重要だ」 と発言したことを明らかにした。 会議では、 トランプ米政権が鉄鋼・ アルミニウムの 輸入制
【マニラ時事】日本、中国、韓国は４日、フィリピンの首都マニラで財務相・中央銀行総裁会議を開いた。４月の韓国と北朝鮮両首脳による「板門店宣言」を歓迎するとの共同声明を採択。域内の地政学リスクの緩和に期待を示した。 ３日開幕したアジア開発銀行（ＡＤＢ）の年次総会に合わせた会議で、日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席した。麻生財務相は４日夜、記者会見し、会議で「北朝鮮に最大限の圧力を継続することが重要だ」と発言したことを明らかにした。 会議では、トランプ米政権が鉄鋼・アルミニウムの輸入制限を発動し、貿易摩擦が懸念される中、「あらゆる保護主義への対抗」や開かれた貿易システムの重要性を確認。日中韓の意思疎通をさらに高めていくことでも合意した。 共同声明はアジア経済が持続的な成長を維持し、世界経済の成長に貢献していると指摘。一方、世界経済のリスクとして、保護主義の台頭や、想定より早い金融引き締め、地政学的緊張の不安定性を挙げた。９日の日中韓首脳会談に向け、地域金融での協力関係を強化することも盛り込んだ。（2018/05/04-22:07）
